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ハーブシリーズ(7)  アシュワガンダ

「アシュワガンダ」という名前、なかなか聞き慣れない人もいるかもしれません。実はアーユルヴェーダとしては、とてもメジャーなハーブです。インドやネパール、中東などに自生するアシュワガンダは、インドの古典語サンスクリットで「馬」を意味し、”アシュワガンダを摂取すると馬のような力を得ることができる”とされ、この名前がついたそうです。高麗人参と同じような滋養強壮効果を持つことから、インドの薬用人参とも呼ばれています。

アシュワガンダはアーユルヴェーダの世界で「女王」と称され、古くから強壮・強精薬として用いられてきました。アーユルヴェーダには、”強壮薬”や”強力な若返り薬“という意味を持つ「ラサーヤナ」という言葉があり、アシュワガンダはこのラサーヤナの役目を果たすスーパーハーブとして、古くから知られています。ハーブや薬草を使用する自然療法で、様々なストレスに対する適応能力や抵抗力を高める効果がある、アダプトゲン(体の適応能力を高める働きの総称)の代表的なハーブともされています。アーユルヴェーダでは、4000年以上も昔から病気の治療に用いられてきました。1940年代以降、近代医学でもアシュワガンダがストレスに対する適応能力や抵抗力を高めるという概念が認識されるようになりました。アダプトゲン作用のある生薬やハーブは、高麗人参、霊芝、五味子、冬虫夏草、マカなど様々ありますが、アシュワガンダはその中でもアーユルヴェーダ医学において代表的な存在であるといわれています。

アシュワガンダはその根や葉が疲労回復や体力増強に良いとされていて、精力増強やストレスに対する抵抗力の増強以外にも、身体的衰弱時の体力増強、肉体・精神的疲労回復、性的機能不全の改善・制欲増進、免疫力の向上、抗炎症、不安の緩和、睡眠の改善など様々な効果を持ちます。女性にとっては、PMSや更年期症状などの不定愁訴の改善にも効果が期待されます。ただし、妊娠中やピルを服用している方は摂取を控えましょう。

〜上手にハーブを使って、快く美しい毎日を〜 arkakiranah