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ハーブシリーズ(13)  チコリ

Fresh ripe endive isolated on white background

チコリはヨーロッパ、西~中央アジア、北アフリカ原産の太い直根のあるキク科の多年草で、フランス名で「アンディーブ」といい、ヨーロッパでは洋野菜として使われています(日本では「キクニガナ」と呼びます)。苦味の少ない軟白葉はフレッシュなままサラダ🥗やパスタ🍝に混ぜたり、若葉は炒め物にもよく合うとされています。

ドライの根を使った「チコリコーヒー」☕️も有名です。これはチコリの根を刻んでいぶったもので、コーヒーのような香ばしさや色をした、マイルドな味がするドリンクのこと。ノンカフェインなので、コーヒーが苦手な方やコーヒーを飲みたいけどカフェインが気になる、という方にもおすすめされている飲み物です。このチコリコーヒーや、チコリのハーブティーは、体内にある余分な水分や老廃物などの排出を助けてくれます。食物繊維を豊富に含み、むくみの解消や便通の改善にも効果的とされています。

チコリの主成分はイヌリンと苦味質で、根を乾燥したものは”チコリー根”と呼ばれ、食欲増進剤とされてきました。イヌリンは天然のインスリンと呼ばれ、血糖値を下げたり糖尿病の改善に効果があると言われています。また、チコリには消炎作用があることでも知られており、気管支の炎症などに有効といわれています。ほかにも、チコリには利尿作用があるため、尿酸や老廃物などが排出されることでデトックス効果も期待できます。胃酸を減らし、肝臓を刺激するので、脾臓や胆のう、腎臓の浄化も。駆風作用により、腸内に溜まったガスを排出するのを助けます。さらにリューマチや痛風にも良いとされるなど、チコリは体にうれしい作用が豊富な万能ハーブです。古来、魔力を持ったハーブと考えられていたそうで、これだけの効果が期待できるからそう呼ばれていたのかもしれませんね。

キク科アレルギーの人は使用飲用を避けること、また妊娠中や幼児には使用に注意が必要です。

〜上手にハーブを使って、快く美しい毎日を〜 arkakiranah