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ハーブシリーズ(3)  バジル

アーユルヴェーダ発祥の地インドでは、多くの家の庭にはたくさんのハーブが生えており、中でもシソ科のホーリーバジルは「不老不死の妙薬」と呼ばれ珍重されてきました。風邪をひけば、ホーリーバジルにほかのハーブやスパイスを混ぜ合わせ、スープやハーブティーにして飲むことで回復。アーユルヴェーダにもよく用いられる万能薬のハーブと言われ、「比類なきもの」を意味し、聖なる植物として崇められています。ホーリーバジルは、風邪のほかに呼吸器系疾患、感染症や身体の免疫機能を高めたり、デトックス作用、アンチエイジング等の効果があると言われており、体質改善や健康維持に日々用いられているのです。

バジルには抗酸化作用が強い成分が多く含まれ、ベーターカロテンやビタミンC・Eなど体内の活性酸素を抑えて、老化防止効果に期待が持てます。またバジルに含まれるリナロールや精油成分のオイゲノールには、鎮静作用・強壮作用があり、リラックス効果があると言われています。

また、バジルは数十種類あるとされますが、一般的には料理用ハーブとして、優しい香りのスイートバジルが世界各国で多く使われています。スイートバジルをハーブティーにして飲むと、消化を促し、胃炎や胃痙攣、胃酸過多といった胃腸の諸症状を緩和する期待ができます。情緒面では、イライラや不眠症の改善にも導くとされているので、ストレスがあってなにかと胃の不調があるという人にはとてもおすすめのハーブティーですね。集中力が落ちた時や脳が疲れた時に香りを嗅ぐのも良いので、仕事や勉強で煮詰まったらリフレッシュに使ってみるのも良いでしょう。

バジルの原産はアジアの熱帯地域で、日本には江戸時代に伝わったとされます。スパイシーな香りと奥深い味わいで食欲増進にも良いので、暑く、食欲が減るシーズンには積極的に料理に使うなど工夫して取り入れたいですね。

〜上手にハーブを使って、快く美しい毎日を〜 arkakiranah