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ハーブシリーズ(6) ステビア

「ステビア」というと、天然の甘味料としてご存知の方も多いと思います。現代では、ダイエットや健康の観点から、白糖に変わる甘味料を料理や製品に用いることが増えていますが、ステビアもその1つに選ばれています。

もともと古代インディオの人々が、マテ茶を飲むときにステビアで甘味を付けていたとか。一説ではアンチエイジング効果もあるとされ、女性の若々しさを保つ効果もあると言われます。その他、整腸剤として利用されたり、全身に塗って美容に活かしたり、防虫剤として利用されることもあるそうです。

ステビアは、生葉をかむと爽やかな甘味があり、短時間煮て濾すとシロップになります。甘みは強いものの、少しクセのある風味のため苦手な人もいるようです。この甘みの作用は、フレッシュな状態でも、ドライハーブでも変わりはありません。現在は、味を改良した品種のハーブも開発されているそうです。

ステビアの葉に含まれるステビオサイドという成分には、砂糖の200~300倍の甘さがあります。そのため、低カロリーの植物性甘味料として注目を集めたことから、日本に導入された1970年には国際糖尿病学会でも紹介されました。この特性を生かし、家庭の飲み物や料理だけでなく、糖質対策やダイエット向けの健康食品や糖尿病食などにも使われています。最近では、濃縮液や粉末から得られるエキスに、がんや肝臓病(C型肝炎)、糖尿病などに効果のある成分として研究が行われているとか。2006年に千葉大学の研究で、糖尿病を改善させるためのインスリン抵抗性を改善する働きを持つ事が報告され、また、その成分に含まれるヒスタミンに強力な解毒作用があることも報告されました。

ステビアはキク科植物にアレルギーのある人は注意が必要です。また、日本では食品添加物として認可されていますが、国によっては使用が認められていないため、砂糖に代わる糖分を取ることに気遣っている人は、海外の食品を探す際や海外滞在中などは気をつけておくと良いでしょう。

〜上手にハーブを使って、快く美しい毎日を〜 arkakiranah