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ハーブシリーズ(9) フェンネル 

「フェンネル」というハーブ、名前は聞いたことあるけどパッと思い浮かばない…という方も多いと思いますが、香りが特徴のセリ科の植物です。このフェンネル、古代ギリシャ人は、ダイエットに用いていたという説もあります。消化を助け、胃や腸内にたまったガスの排出を促す作用があるためかもしれません。

フェンネルティーにすると甘くスパイシーな香りが出るのが特徴で、胃腸を刺激して、消化管の働きを良くする芳香性健胃薬として重宝されました。フェンネルの甘い香りは、アネトールという成分によるもの。健胃剤にも用いられるアネトールには、胃の働きを高め、胃酸の分泌を促進する効能があるので、胃腸の調子が悪いときや食欲がないときに最適です。ガスがたまってお腹が張ったときやお腹が痛むときにも、駆風(胃腸内にたまったガスを排出させ,ガスによる圧迫感を除くこと)作用によって、腸内に溜まった体に有害なガスを排出させます。ティーだけでなく、精油としても消化器系の不調に用いられてきました。現代でも、ボディラインを整えたいときにおすすめされるハーブです。

利尿・発汗作用があると言われるため、水分の排出を促すことでむくみの改善効果も期待できます。血の巡りが良くなることで冷え性改善の期待もできるので、やはりダイエットを希望する人は摂りたいハーブですね。

また、茎や葉、種子など地上部分は特に、母乳の質を高め、流れを良くする効果が期待されることから、母乳の出に良いという説もあるため赤ちゃんを育てるママにもおすすめです。

他にも、けいれんを沈めて痰を切る作用があることから、上気道カタル(主にウイルスの感染による上気道(鼻腔や咽頭等)の炎症性の病気で、咳やのどの痛み、鼻水・鼻詰まりなどの局部症状(カタル症状) が出る、いわゆる”風邪”のこと)にも良いとされている、万能薬といえるハーブです。季節の変わり目や寒さが厳しくなるときには特に、生活に取り入れると様々な症状を緩和してくれるでしょう。

〜上手にハーブを使って、快く美しい毎日を〜 arkakiranah