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ハーブシリーズ(11) セージ

肉料理など脂っこい料理にすっきり感を与えて仕上げるためによく使われるハーブ「セージ」。乳製品とも相性が良く、クリームやバター系のソースなどに用いると、こっくりした中にも豊かな風味をつけます。このようにセージは、あらゆる料理に幅広く使われています。

ラテン語で「救う」を意味するsalvare(サルワーレ) が語源と言われ、原産地は地中海で、古くから食用、薬用、香辛料など、幅広く用いられてきました。セージには多くの品種があり、ハーブとして市販されているのは主にコモンセージの仲間で、日本のよもぎに似た爽やかな強い芳香とほろ苦さをもちます。消化作用や抗菌作用などにも優れるため、ルームスプレーに混ぜるなど薬用にも幅広く活用できます。

ヨーロッパでは、セージは古くから健康や家庭の幸せの象徴として重宝され、「長い生きしたければ5月にセージを食べよ」「セージが育つ家には死人(病人)が出ない」などの言い伝えがあるとか。また、“ソーセージ”の語源になったともいわれており、英語で雌豚を意味するSow(ソー)と、この腸詰製品には欠かせないハーブのSage(セージ)が組み合わさってできたという説があります。

セージは、ハーブティとしても重用され、風邪、扁桃腺炎、気管支炎などの初期段階に飲むと和らぎやすいとされています。喉の痛みや腫れ、口内炎や歯肉炎などに、ティーの出涸らしでうがいすることも有効と言われています。また、ホルモン様や制汗の作用もあり、ホルモンの乱れによるイライラを鎮めたり、更年期症状による寝汗やほてりを鎮めるなど、女性にとって味方となるハーブでもあります。ただし高用量の3週間以上にわたる連続使用は避けましょう。また、妊娠中・授乳中、てんかんの症状がある人、高血圧症・糖尿病の人の摂取は控えるようにしましょう。

〜上手にハーブを使って、快く美しい毎日を〜 arkakiranah