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更年期症状 貧血について

生理でもないのに血の気が引いている気がする、クラクラするようになったなど、更年期を迎えてからも貧血症状を実感している人は実は多く、65歳以上は男女合わせて4割が貧血という報告もあります。病気などの前ぶれ症状なのか、そもそも更年期不調なのか異なる症状なのか、原因や適切な対策を知ることで、日々の生活をできるだけ快適に過ごせるよう、ヒントを見つけてください!

更年期になり閉経を迎えたら貧血にはならないんじゃないの?と、思ってしまいますよね。月経による出血はなくなるものの、もともと女性は「鉄欠乏性貧血」という鉄不足による病気は多いです。生理がまだあるときは特に貧血になりがちですが、月経量が減ってきた更年期世代でも、血液のもととなる鉄分が減ってくるため貧血になることも😱

また、急に立ち上がったり、長く立っていたあとに感じる一時的なめまい😵‍💫を貧血と誤解している人も多いようですが、これは脳貧血という状態であり、医学用語のいわゆる「貧血」とは異なるので混同しないよう注意しましょう。実際に貧血があるかどうかは、血液検査をしなければ分からない為、定期的に血液検査はしたほうが良いでしょう。

貧血かと思う際、イライラや疲れやすさ、めまい、気の落ち込みなど自律神経の乱れに近い症状が現れることも多いため、更年期世代が症状を感じると、「最近なんとなく体調が悪いけど、更年期かな」「歳のせいか疲れやすい」と思っていたら、実は貧血だった…といった場合は多々あるとか。実際に、貧血治療をしたら不定愁訴がなくなったという人もいるのです。

女性はもともと月経があって貧血に強いため、重度の貧血でも普通に暮らせてしまう人も多いとか。慢性的な貧血に、体が慣れてしまうのでますます気づきずらいこともあるので注意が必要です。貧血になっても普通に過ごしている人は、一見すると生活に支障がないように見えますが、体には大きな負担がかかっています。血液の不足というのは、血液中に含まれるヘモグロビンも不足しているということ。ヘモグロビンは体の隅々まで酸素を届ける働きをするため、貧血状態が続くと体内の臓器が酸欠状態になり、機能を低下させる原因になります。

更年期障害 貧血が起こる原因

前述の通り更年期世代は気づきにくいこともあり、「隠れ貧血」と言われる”鉄が欠乏している段階”である人が実は多いと言われています。貧血の大半は「鉄欠乏性貧血」で、無理なダイエットや食事の栄養補給が不十分な人、また年齢的に鉄の貯蓄が足りなくなったころに見られることが多いですが、白血病などの血液疾患やがんなどが隠れている場合も。

婦人科疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体がん)、消化管疾患(大腸がん、胃がん、肝臓がん、十二指腸潰瘍、痔)、腎不全、白血病、リウマチなどの病が、貧血に隠れている可能性もあるのです。

血液検査のヘモグロビン値が正常でも貯蔵鉄(フェリチン)が不足している、“鉄欠乏”の段階(隠れ貧血)で、治療を開始するのが良いとされますが、隠れ貧血かどうかを判断するうえで重要な検査項目である貯蔵鉄は、健診や人間ドックの項目にはないことがほとんど。気になる場合は、医療機関🏥できちんと調べてもらいましょう。

寝ても疲れがとれない、イライラする、動悸や息切れといった、よくある更年期症状のように思えるこうした不調は、実は貧血に起因していることもあるとか。特に、心身の変化を更年期と結び付けて考えがちな世代は、水面下で進行する貧血に気付きにくく、知らないうちに体にダメージを溜め込んでしまうこともあります😩

貧血によって起こる症状と、更年期症状との見分けがつきにくいことは、この世代特有の注意点です☝️更年期以降は、月経周期や月経量の変化によって、重い貧血を引き起こすことがあります。月経期間や量の変化に気づくようにし、昼でも夜用ナプキンが必要なうえ数時間もたないといった多量出血や、経血量は少なくても月経期間がダラダラ長続きする場合は、婦人科を受診することが望ましいです。月経があり、貧血も更年期症状もあると思われる場合は、まず貧血を治すことが大切です。貧血を治療せずに更年期症状の治療をしても、根本的な改善が見込めない可能性があるためです。

更年期障害 貧血 簡単にできる対処方法

〈アーユルヴェーダ的 貧血についての緩和に有効だと思われる方法〉

アーユルヴェーダ的に言うと、体全体に栄養を運ぶ体液である“血液🩸”を作る力が弱まるのが「貧血」です。ですから、貧血になると体全体に栄養が行き渡らなくなり、様々な症状が出てきます。

貧血に良いといわれる食材を摂るのは、貧血改善にもちろん有効ですが、その良い食材をきちんと

「消化🔥」しなければ、血液にならず、栄養も行き渡りません!まずは消化力を上げることが優先となりますね👍

消化力を上げた上で、日頃から簡単に鉄を摂取するには、お湯を沸かす際に鍋や、やかんを用いることで日々少しずつ鉄分補給ができます。実は、鉄瓶でお湯を沸かすのと同じくらいの鉄摂取効果が期待できるのです。鉄瓶は本当にオススメ☝️です。電気ケトルを愛用している人はやかんに変えてみるなども良いですね。

あとは、おやつにドライフルーツを食べることも手軽にできる鉄分補給に良いでしょう。プルーンなども良いですが、アーユルヴェーダ的にもおすすめなのはデーツ。古くからパワーフードとして親しまれていたデーツは、鉄分のほか、カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン、亜鉛などのミネラル類が豊富で、食物繊維、ビタミンB、ビタミンE、葉酸やナイアシン、パントテン酸などのビタミン群、ポリフェノールも含まれるなど、まさに栄養の宝庫です✨

食事はもちろん、睡眠も「鉄」にとって大事な要素!

貧血に悩まされる場合、鉄剤の摂取を医師から勧められる人もいるでしょう。しかし、鉄剤は便秘や胃のむかつき、腹痛、人によっては嘔吐したりと、なかなか続けづらい薬とも言われます。

実際私も重度の貧血で(子宮腺筋症による生理時の大量出血によって)鉄剤を服用したことがありましたが、胃が痛くなるので飲み続けられず、結局、点滴に変えてもらいました💦

種類や内服時間の工夫で無理なく続けられたり、内服薬ではなく注射にするなどの場合もあるので、投薬に関しては自己判断でやめずに医師に相談しましょう。

何より、貧血の改善には食事と睡眠が基本です。食事では、赤血球を構成するタンパク質と鉄分をきちんと摂取するよう心がけましょう。レバーや赤身の魚、貝類、豆、海藻類には、鉄分が多く含まれています。また、鉄の吸収を助けるビタミンCの豊富な食材と併せてとるのがよりおすすめです。

ただし、消化が弱っている人は、赤身の肉やレバーなどは消化しにくく、お腹の調子が悪くなってしまう可能性もありますので、消化の弱いタイプの人や消化力が弱っている時には、鉄分やビタミンCが豊富なほうれん草やビーツ、造血作用ある里芋などの野菜類をスープなどにして、胃に負担がかからないように工夫して摂りましょう!

さらに、食べ物から摂った鉄分は睡眠中に消化吸収され、小腸粘膜、脾臓、肝臓、骨髄に蓄えられます。 睡眠と鉄分は相互関係があるといわれ、うつ病などの精神疾患にも両者の影響があるといわれている為、貧血のためだけでなく良好な体調を保つためにも、鉄分を摂取し、質の良い睡眠をとるように日々の生活を送りましょう😊

arkakiranah アーユルヴェーダセラピストMaki