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スパイスシリーズ(15)
マスタード(からし)

マスタードは昔からあらゆる国で親しまれてきた馴染み深いスパイスで、使われ方も多種多様です。日本でも、和カラシはおでんや煮物など出汁のきいた和風味に合うスパイスとして、昔から重宝していますね。

マスタードになるのはブラシッカ類と呼ばれる植物のタネを粉に砕いたもので、ワインを作るとき、グレープマスト(醗酵前のぶどう果汁)に加えて使われていたため、ラテン語で「燃えるマスト」という意味の”mustum ardens”から、名付けられたそうです。

スパイスを日常的に取り入れ健康を保つインドでは、ベーシックなマサラ(ミックススパイスで作られるカレーパウダー)にマスタードも入れます。そのため、マスタードはアーユルヴェーダ料理にもよく使われる基本のスパイス。

マスタードは優れた殺菌力があるため、食物の腐敗や老化を防ぎ食中毒などを予防します。また食欲を促し、さらに消化も助ける役目も。老化原因となる活性酵素(体内のサビ)を抑制する抗酸化作用もあり、動脈硬化や高脂血症を予防し、免疫機能を改善に導くほか、マスタードに多く含まれるセレンやマグネシウムには抗炎症作用があり、喘息やリウマチを鎮め、血圧安定、偏頭痛や更年期の不眠などにも期待できます。

そのためアーユルヴェーダでも、マスタードオイルは全てのドーシャを鎮静させるとして重宝されています。マスタードオイルはシミ・くすみ対策や、日焼け後の肌を落ち着かせ、美白へ導きます。また、頭皮マッサージにより、育毛促進や白髪の予防、毛根を健康に保ち抜け毛を予防するとも言われています。

辛味を加えるだけでないマスタード!素晴らしいですね💕

〜上手にスパイスを使って、快く美しい毎日を〜 arkakiranah